1989年のオーストラリア滞在を機に、1990年から現在までパラダイスを
テーマにした作品を制作。
楽園の風景を求め、オーストラリア、ヨーロッパ、カリブ海諸国、東南アジア、
北米など、世界を旅して制作活動を行っている。
アーティストとして、企業カレンダーやポスター、雑誌、書籍などの仕事を
多数手がけ、国内外で展覧会やイベントを行う。
また、《色彩の持つ豊かな力》を学び、色彩やアートなどによる
“より心と身体にやさしい”LIfe環境づくりを提案するべく、
環境アドバイザー、及びカラー・セラピスト＆コンサルタント、フードコーディネーターとしても活動中。
セミナーや講演なども行い幅広く活躍。

◆2級 カラーコーディネーター ◆フードコーディネーター ◆食育インストラクター

【クライアント歴（順不同）】
玉川高島屋S.C.、東神開発(株)、JI傷害火災保険(株)、集英社、講談社、宝島社、
NTT、アサヒビール(株)、三菱自動車工業(株)、三井不動産(株)、リクルート(株)
(株)竹尾、…など

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アーティスト・ステイトメント：橋本 佳代子（Kayoco Hashimoto）

人生にはいくつかターニングポイントがあると言われますが、
私の人生を変えてしまい、今も応援団のように背中を押してくれる
出来事がありました。

恋も仕事も健康も、あらゆることが全く思うようにいかなくて、
人生に絶望していた20代後半。
そんな時、「天使の写真を撮影に行く」という、ある写真家に導かれ
オーストラリアへ旅に出ました。
あらかじめ何の希望も期待といったものも抱かず旅立ったのですが、そこには
想像もつかないほど素晴らしい世界が待っていたのです。
ロードムービーのように広大な大陸を旅する中で、私の絶望は
新たに生きる希望へと徐々に変わっていきました。

360°見渡す限り人工的なものが何もない、大自然の荒野に立った時
「この世界は何て素晴らしいのだろう」と気づかされました。
大きな空、流れゆく雲、きままな風、赤茶けた大地、そして、現れては去る動物たち…。
すべてはあるがままでした。
楽しく生きていいんだよ、幸せを感じていいんだよ、と何かが伝えているようでした。
そんな世界では、何かや誰かと比較したり、競争したり、裁いたり、
誰かの要求に応える、といった類いのものは何もありません。
ただただ偉大なる包容力に包まれることにより、
私は自分自身がありのままであることを許し、
自分の存在を認め、まるごと受け入れることが出来たように感じました。
すると、生まれてはじめて“生きていて良かった”と思えたのです。

不思議な事に、それまで色あせていた『色彩』が鮮やかに輝きだしました。
「パラダイス」をテーマにしたのは、その時からです。

私たちが生きている『地球』は様々な問題をかかえていますが、
素晴らしいところだと思います。
そして、ひとりひとりどの人も
内側にその人ならではの聖域＝楽園があるはずなのです。

かけがえのない私たちの“星”の環境を守り、
次やまたその次へと綿々と続く世界へ『楽園』を残したいという想いを込めて……。
そして誰もが心＝魂の中に持っている、あるがままの『楽園』を大切にして欲しい
という願いを込めて……。

今、私が出来ること、そして、したいこととして、絵を描いています。
作品を通じて、多くの方々と『楽園』を分かち合うことができれば幸せです。