Sacred Creatures-22世紀に残したい-「聖なる命の楽園」

Vol.3 ハヌマンラングール(インド)

 

ハヌマンラングール

ハヌマンラングールは、ヒマラヤ山脈のアフガニスタンの国境からブータン辺りまでと、
インドの南西部、バングラディシュ、スリランカの低木林や耕地、
さらに村や町の中などにも生息しています。
昔から、叙情詩「ラーマーヤナ」で大活躍の、魔術と医術を司る怪力の猿の神「ハヌマン」に

仕える動物として、信じられています。
今でも民間信仰の対象として人気が高く、聖なる動物として手厚く保護されているため、
人里の寺院でもその姿をよく見られます。
ハヌマンラングールは人間との共存に慣れており、その神聖な地位にいる限り安全とされています。
中国に伝わり、「西遊記」の登場人物である斉天大聖孫悟空のモデルになったとの説もあります。